釣果が変わる!チヌが潜む堤防ポイントの見極め方

こんにちは、釣り大好きなWebライターのまさるです。 「堤防からチヌを釣ってみたいけど、どこを狙えばいいの?」「フカセ釣りを始めたけど、なかなか釣れない…」そんな悩みを抱えていませんか?

実は、チヌ釣りはポイント選びが釣果の8割を決めると言っても過言ではありません。 魚がいない場所でいくら竿を出し続けても、釣れる確率は限りなく低くなってしまいますよね。

この記事では、これから堤防でチヌのフカセ釣りを始める初心者の方に向けて、ぼくが実際に半日で5匹の釣果を上げた経験を元に解説します。 チヌが好むポイントの見つけ方から、具体的な釣り方のコツ、釣れない時の対処法まで、この記事を読めば一通りマスターできるように、専門用語はかみ砕いて分かりやすくお伝えしますね。

釣果が変わる!チヌが潜む堤防ポイントの見極め方

まずは一番大切な、ポイント選びから始めましょう。 やみくもに仕掛けを投げるのではなく、「ここにチヌがいそうだな」と根拠を持って狙うことが、釣果への一番の近道です。

まずは足元から!敷石周りはチヌの一級ポイント

royal-watch イメージ

多くの堤防では、基礎を補強するために足元にゴツゴツした石が沈められています。 これを「敷石(しきいし)」と言い、チヌにとっては絶好の隠れ家であり、エサ場でもあるんです。

いわば、水中のマンションみたいなものですね。 特に、その敷石が終わる「切れ目」と、その先の「砂地」との境目は、チヌがエサを探して回遊してくることが多い、超一級のポイントになります。

船が通る「船道」は地形変化があり狙い目

royal-watch イメージ

港や漁港の近くの堤防だと、船が通る道「船道(ふなみち)」があります。 一見するとただの航路ですが、実はここも絶好のポイントなんです。

船が通るたびに、スクリューの力で海底が少しずつ掘れて、周囲より少し深い「溝」のようになっています。 魚はこのちょっとした地形の変化を好み、溝に沿って移動したり、エサを探したりする習性があるんですよ。

色の変化を見逃すな!「駆け上がり」の見つけ方

royal-watch イメージ

「駆け上がり(かけあがり)」とは、水中の地形が急に深くなっている、斜面のような場所のことです。 これもまた、多くの魚が集まる一級ポイントになります。

見つけ方は意外と簡単で、海面をよく観察して、海の色が「薄い緑」から「濃い青」に変わる場所を探すだけ。 その色の境目が、水深が急に変わる駆け上がりであることが多いんです。偏光グラスを使うと、よりはっきりと見つけられますよ。

意外な落とし穴?堤防の先端を避けるべき理由

「堤防の先端は潮通しが良いから一番釣れる!」と思いがちですが、ことチヌ釣りに限っては、それが落とし穴になることがあります。 なぜなら、先端は潮の流れが速すぎることが多いからです。

チヌは、流れに乗って猛スピードで泳ぐ魚というよりは、海底に落ちているエサを拾って食べる習性があります。 そのため、あまりに流れが速い場所は好まず、少し流れが緩やかになる堤防の側面や、内側のカーブしているような場所の方が、実績が高いことが多いんです。

釣果アップの鍵は「条件が複合する場所」を探すこと

royal-watch イメージ

これまで紹介したポイントを、単体で狙うのも良いのですが、さらに釣果をアップさせる秘訣があります。 それは、「条件が複合している場所」を探すことです。

例えば、「敷石の切れ目」と「駆け上がり」が重なっている場所や、「船道」のすぐ横に「沈み根(海中の岩)」がある場所など。 条件が重なるほど、チヌにとってはエサも豊富で隠れ家も多い、居心地のいいレストランのような場所になるんです。

【初心者向け】基本のフカセ釣り仕掛けを徹底解説

royal-watch イメージ

ポイントが決まったら、次は仕掛けの準備です。 フカセ釣りは仕掛けの種類が豊富ですが、まずは以下の基本的なセッティングを覚えれば大丈夫ですよ。

項目 具体例 役割とポイント
竿 磯竿 1号 5.3m 長くてしなやかな竿。魚とのやり取りを楽しめます。
リール 2500番 スピニングリール レバーブレーキ付きが理想ですが、無くてもOKです。
道糸 ナイロン 1.5号 150m巻いておけば安心。色付きの方が見やすいです。
ウキ 円錐ウキ 3B 潮乗りが良い円錐ウキが基本。まずは3B(サンビー)から。
ハリス フロロカーボン 1.2号 道糸より少し細いものを選びます。長さは2ヒロ(約3m)が基本。
ハリ チヌバリ 2号 エサのオキアミの大きさに合わせます。

この仕掛けの重要なコツは、ハリスの真ん中あたりに「ガン玉」という小さなオモリ(G5など)を一つ打つことです。 これをすることで、表層の滑りやすい潮の影響を受けにくくなり、エサをしっかりとチヌのいる底付近まで届けることができます。

釣行前にチェック!あると便利な持ち物リスト

royal-watch イメージ

釣りは準備が大切です。忘れ物をすると、せっかくのチャンスを逃してしまうことも。 基本的な釣り具に加えて、以下のものがあると釣りがより快適になります。

  • 撒き餌(マキエ)とエサ(オキアミなど)
  • 撒き餌を混ぜるバッカンと、撒くためのヒシャク
  • 釣れた魚を入れるクーラーボックス
  • 魚をすくうためのタモ網(5m以上のものが安心)
  • 仕掛けを切るハサミ、ハリを外すプライヤー
  • タオル、飲み物、軽食
  • ライフジャケット(安全のために必ず着用しましょう)

初心者でも5匹!フカセ釣り実釣テクニック

さあ、いよいよ実践編です。 ポイントと仕掛けの準備ができたら、実際にチヌを釣っていきましょう。

撒き餌(マキエ)でチヌを寄せるのが全ての始まり

まずは、自分が狙うと決めたポイントに、撒き餌を撒いてチヌを寄せます。 お店の前に「本日開店!」とのぼりを立てて、お客さんを呼び込むようなイメージですね。

一度にたくさん撒くのではなく、ヒシャクで3〜5杯程度を、テンポよく同じ場所に撒き続けるのがコツです。 こうすることで、チヌの警戒心を解き、ポイントに留まらせることができます。

基本の「半遊動仕掛け」で底付近を攻略するコツ

royal-watch イメージ

フカセ釣りの最も基本的な釣り方が「半遊動(はんゆうどう)」です。 これは、ウキ止め糸を使って狙う水深(タナ)を決め、そこまでエサを沈めていく釣り方です。

まずは、底から30cm〜50cmほどエサが浮くようにタナを調整します。 仕掛けを投入したら、撒き餌を後から2〜3杯かぶせるように撒き、仕掛けと撒き餌を同調させてチヌの口元へエサを届けます。

潮が速い時に有効!「沈め釣り」のメリットとは

風が強かったり、潮の流れが速かったりして、ウキがすぐに流されてしまう時は「沈め釣り」が有効です。 これは、ウキの浮力よりも少し重いオモリを使うか、ゼロ釣法用の浮力の無いウキを使って、仕掛け全体をゆっくりと沈めていく釣り方です。

ウキが水面に浮いていないので、風や上潮の影響を受けにくく、仕掛けを安定させやすいのが最大のメリット。 道糸の張り具合でアタリを取る、少し中級者向けのテクニックですが、覚えておくと釣りの幅がぐっと広がりますよ。

仕掛けを馴染ませる「道糸メンディング」を忘れずに

royal-watch イメージ

特に湾内などでは、水面近くの潮だけが速く流れて、道糸がUの字に膨らんでしまうことがあります。 そうなると、エサが引っ張られて狙いのタナから浮き上がってしまい、釣れるものも釣れなくなってしまいます。

これを修正するのが「道糸メンディング」という操作です。 竿先を軽く上げて、膨らんだ道糸を潮上側に置き直すようなイメージで操作すると、仕掛けがまっすぐになり、狙いのタナをキープしやすくなります。

浅い場所では「遠投」が釣果を伸ばす最大の秘訣

チヌは非常に警戒心が強い魚です。 特に、水深があまりない浅い釣り場では、岸にいる釣り人の気配を敏感に感じ取って、なかなか口を使ってくれません。

そんな時は、思い切って遠くに投げる「遠投」が非常に効果的です。 釣り人の気配が届かない沖のポイントを狙うことで、チヌは安心してエサを食べてくれます。ぼくが先日釣ったチヌも、ほとんどが遠投した先でのヒットでした。

アタリを見極めて合わせる最適なタイミング

royal-watch イメージ

チヌのアタリは、ウキが「スッ」と海中に消し込む、分かりやすいものが多いです。 ウキが沈んだら、焦らずにひと呼吸おいて、竿を立てて「グッ」と合わせます。

ここで慌てて早く合わせすぎると、すっぽ抜けてしまう「早合わせ」になりがちなので注意が必要です。 魚の重みが竿に乗るのを感じてから、しっかりと合わせるのがコツですよ。

釣れない時に試したい!状況別のちょっとした工夫

「アタリすらない」「エサだけ取られる」そんな時に試したい工夫をまとめました。 状況に合わせて、色々と試してみてください。

状況 試すこと
エサが全く取られない タナを少しずつ深くする。思い切ってポイントを休ませる。
エサがすぐ無くなる タナを少しずつ浅くする。エサ取りの正体を探る。
アタリはあるが掛からない 合わせのタイミングを少し遅らせる。ハリのサイズを小さくする。

まとめ

今回は、堤防からのチヌフカセ釣りについて、ポイントの選び方から実践的なテクニックまでを解説しました。

  • チヌは「地形の変化」や「潮の変化」がある場所に集まる
  • ポイントは「敷石」「船道」「駆け上がり」などを探す
  • 堤防の先端よりも、少し流れが緩やかな場所が狙い目
  • 「半遊動」を基本に、状況に応じて「沈め釣り」も試す
  • 浅場では警戒心を与えない「遠投」が有効

最初は難しく感じるかもしれませんが、今回紹介したポイントの見つけ方と釣り方を実践すれば、きっとチヌの顔が見られるはずです。 ぼくもまだまだ勉強中ですが、一緒にフカセ釣りを楽しみましょう!