針金ハンガーはDIY向き素材
アウトドアってすごく楽しいですが、天候によっては洗濯物が増えて困ることもあります。
たとえば雨や雪、水遊びなどで濡れたグッズを干すとき、スムーズに乾いてくれないケースも。そんなとき、針金ハンガーをひと工夫することでスムーズに乾かすことができるんです。
使用するのは、よくクリーニング屋さんでもらう針金ハンガー。けっこう家に余っていませんか?
針金ハンガーって、じつはとってもフレキシブルな便利グッズです。太陽光や雨風にさらされてもそうそう壊れず、傷みにくい頑丈な作り。
そして、自在に曲げ伸ばしできる程よい柔らかさ。これをDIYに活かさない手はありません。
ところで私はここ数年、バイクでのツーリングやアウドドアにハマっています。バイクって、革小物や洗えないようなアイテムも多々あります。
たとえば革製のバイクグローブ。使うたびにクリーニングするわけにもいかないので、革用洗剤で押し洗いしたりファブリーズ後自然乾燥させたりすることも多いのですが、乾かすのに妙に時間がかかってしまうんです。
そこで今回、針金ハンガーを使って、手袋を干すための仕組みをDIYしてみようと思います。
針金ハンガーを好きな形に曲げよう!
針金ハンガーは素手でもちょっと頑張れば曲げられますが、細やかな凸凹を付けたいときは大きめのラジオペンチ&軍手(当て布でもOK)を準備するのがおすすめ。
私は今回素手で曲げ伸ばししたのですが、ふと気づくと手のあちこちが切れていました。
今回はお洒落感の要らないDIYのため、古びたハンガーのほうがいいかもしれません(新しいものは硬いため)。
まず、針金ハンガーにいくつか山や谷をつけます(2~3個)。
その山を上のほうに集めていきます。形はかなり適当です。
その山々をぎゅっと握って小さくし、白鳥のようなカタチにします。これで完成形です。所要時間15分ほど。ですがこれがよく乾く物干しハンガーとしてのちのち役立ってくれることになります。
とても乾きの悪い私のバイクグローブ。バイクグローブは万一の転倒時のために分厚く作られていて、いったん水に濡らすと丸一日ほどは乾いてくれません。次に使いたいのにまだ内側がずぶ濡れ…。替えはありますが、お気に入りのグローブほど繰り返し使いたいもの。
そこで、先ほどの折り曲げた白鳥型ハンガーをぎゅっと握り、グローブ内部にむりやり押し込みます。中に押し込んだ時点で…
パッと手を離すと、花が咲くように形状記憶パワーでもとのカタチに広がります。
針金ハンガーが内部を押し広げてくれるため、指先のほうまでしっかり素早く乾かすことができるんです。
ほんとうは手指の形をそのまま模して折り曲げるのが理想なんですが、さすがにこのハンガーではそこまで細やかな作り込みができません。なので、指先部分にまで空気を送り届けられるくらいで十分です。
横からみると、グローブが鳥の羽根のようにみえて優雅(笑)。
窓辺に干すと、こんな感じ。ドライヤーの熱風を送り込むのも簡単です。
ほかにもこんな使い方が♪針金ハンガー活用法
アウトドアではニット帽も出番の多いアイテム。ガンガン洗えないものに関しては、こんなふうに風通しをよくして風に当てるのもいいですね。
またほかにも、レインコードなどフード付きアイテムを乾かすときにはこんなふうに二連にして…
重なって乾かしにくいフード部分を引っ掛けて干すこともできます。もちろん通常のフード付きパーカーの乾燥などもお手の物。
「フードを乾かしやすいハンガー」は100均にも売られていますが、自分でこんなふうにDIYすることも可能です。これも針金ハンガーが形を変えやすい柔らか素材だからこそ。
さらには、雨濡れしたベランダスリッパやアウトドアで水濡れしたサンダルなどを乾かすときにも重宝します。
フック部分は手で自由に向きを変えられるので、引っ掛ける場所さえあればどんなふうにでも活用可能です。
ベランダや庭先のスリッパは雨だけでなく、朝露や霜でびしょ濡れになっていることも多いですね。うっかり足を差し入れてしまい「冷たい!」と飛び上がることもよくあります。
それを避ける意味でも、こうして縦にして吊っておけるのはすごく便利です♪
針金ハンガー、乾燥以外にこんな活用術も
部屋の隅の床に直置きしたバイクヘルメット。ヘルメットって収納にとても悩むものです。
ヘルメットは一度でも床に落とすと使い物になりません(万一のときに内部が割れていては無意味なため)。そんなわけで、落ちたら割れるような高い場所にはできれば収納したくないアイテムなのです。
ですが、針金ハンガーを使えば…
こんな感じで低い位置に引っ掛け収納することも可能。重いヘルメットにびくともしないほど、針金ハンガーは頼もしく安心感があります(※写真は頑丈なテーブル下)。
床に置くよりもこうして吊っておくほうが、内装の湿気もよく飛び衛生的。また床の隅はホコリがたまりやすいためすぐ真っ白になってしまいますが、机の下ならそこまでホコリを吸着しません。
バイク用品に限らず、クロスバイクや自転車のヘルメット、安全ヘルメット、軍手など、さまざまな吊り掛けしたいアイテムをがっちり安全に保管してくれるのが、変形させた針金ハンガー。
針金ハンガーはどこででもたくさんもらえるため、普段はあまり有難みを感じないものですが、こうしてDIY活用してみると、とても便利で融通のきく素材だと気づきます。
まず<フックがもともと付いている形状>というのが扱いやすさの秘訣。吊り下げ収納にこれほどうってつけのDIY素材はほかにありません。
もしも針金ハンガーを持て余していたら、「どこかで吊り下げ収納に使えるかもしれない」という視点でおうちの中を見渡してみましょう。きっとどこかに程よい使い道が見つかるはずです。
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