エギングを始めてみたいけど、何から揃えればいいか分からない。 アオリイカ釣りって専門的で難しそう、そんな風に思っていませんか?
こんにちは!関東在住のWEBライター、まさるです。 ぼくも最初はそう思っていた一人ですが、エギングは一度コツを掴めば誰でも岸から手軽に楽しめる、奥深い釣りのジャンルなんです。
この記事では、エギング初心者の方向けに、ぼくが実際に体験して学んだ知識やちょっとした失敗談を交えながら、必要な準備から具体的な釣り方までを丁寧に解説していきます。 この記事を読み終える頃には、きっとあなたも「次の週末、海に行ってみようかな」と思えるはず。さあ、一緒にアオリイカ釣りの世界に飛び込んでみましょう!
【エギング入門】まずは道具から!初心者が最初に揃えるべきもの完全ガイド
何事も準備が肝心ですが、最初から最高級の道具を揃える必要は全くありません。 まずは基本となる道具をしっかり理解して、自分に合ったものを選んでいきましょう。
アオリイカが釣れる時期はいつ?大物狙いの春と数釣りの秋を解説

エギングで狙うアオリイカは、実は一年中狙えるイカです。 その中でも特に釣果が上がりやすく、面白みを体感できるのが春と秋のシーズンです。
- 春(4月〜6月頃):産卵のために栄養を蓄えた大型のアオリイカが岸に近づいてきます。1kg超えは当たり前、時には3kgを超えるような「モンスター級」が釣れることもあり、一生の思い出に残る一匹を狙いたい人にはたまらない季節です。
- 秋(9月〜11月頃):春に生まれた子イカが手のひらサイズまで成長し、好奇心旺盛で非常に活発です。そのため、エギへの反応が良く数釣りが楽しめます。初心者がエギングの基本動作やアタリの感覚を覚えるのに最適な季節と言えるでしょう。
ぼくの経験上、まずエギングに慣れたいなら断然「秋」から始めるのがおすすめです。 たくさん釣れると、それだけで楽しいですし、どうすれば釣れるのかという成功体験が後のステップアップに繋がりますからね。
これだけは揃えたい!初心者向けエギングの必須道具リスト

「エギングって、専門の道具がたくさん必要なんじゃないの?」と思いますよね。 確かに色々ありますが、最低限、これだけあれば釣りは成立します。
- 竿(エギングロッド)
- リール
- ライン(PEライン+リーダー)
- エギ(イカを釣るためのルアー)
- スナップ(エギを簡単に交換する金具)
- ライフジャケット
- 偏光グラス(水面が見やすくなるサングラス)
- 帽子
- クーラーボックス
最近は釣具屋さんでこれらがセットになった初心者向けのセットも充実しています。 まずはそういったものを利用して、店員さんに相談しながら一つずつ覚えていくのも良い方法ですよ。
最初の竿とリール選びで失敗しないためのポイントとおすすめスペック
たくさんの種類があって一番迷うのが、竿とリールかもしれません。 ここで変に扱いにくいものを選ぶと上達の妨げになることもあるので、基本のスペックを覚えておきましょう。
エギのカラー選びの基本!時間帯と水の状況に合わせた色の使い分け
エギは色やサイズがたくさんあって、どれを選べばいいか本当に迷いますよね。 基本は「アピール」と「ナチュラル」の使い分けで、光の量と水の透明度で考えるととてもシンプルになります。
まずはこの3タイプの色を数個ずつ持っておけば、大体の状況に対応できますよ。 その日の当たりカラーを見つけるのもエギングの楽しみの一つです。
エギの号数(サイズ)の選び方!季節とイカの大きさに合わせるのがコツ
エギのサイズは「号(ごう)」という重さを基準とした単位で表されます。 これは、その時期にアオリイカが捕食しているエサの大きさに合わせるのが基本です。
- 秋(子イカが多い時期):2.5号、3.0号が中心。小さなイカは小さなエサを好みます。
- 春(大きいイカが多い時期):3.5号、4.0号が中心。大きなイカは食べ応えのある大きなエサを狙っています。
迷ったら、まずはオールシーズン使える3.0号か3.5号を一つ持っておくと良いでしょう。 周りの釣り人がどのくらいのサイズを使っているか、こっそり観察するのもヒントになります。
アオリイカはどこにいる?初心者が狙うべきポイントと避けるべき場所

道具が揃ったら、次はどこで釣るかですよね。 アオリイカは身を隠せる場所や、エサとなる小魚が集まる場所にいることが多いです。
- 狙うべきポイント:堤防、磯場、ゴロタ浜など、海底に岩や海藻といった変化がある場所。
- 避けるべき場所:大きな川の河口付近、海底が砂地だけの場所。
一つだけ覚えておいてほしいのが、アオリイカは「真水が苦手」だということです。 ぼくも一度、大きな川の河口近くで一日中投げて全く釣れなかった苦い経験があります。雨の翌日なども少し釣れにくくなることがあるので、場所選びの参考にしてください。
釣果が変わるゴールデンタイム!朝まずめ・夕まずめの時間帯を狙おう
一番釣果が期待できる、いわゆるゴールデンタイム。それが「朝まずめ」と「夕まずめ」です。 これは、日が昇る直前の薄明るい時間と、日が沈んでから暗くなるまでの時間を指します。
この時間帯は、多くの魚やイカの警戒心が薄れてエサを活発に探し回ります。 人間でいうところの、お腹が空く朝食や夕食の時間みたいなものですね。もちろん日中でも釣れますが、この時間帯に集中して釣りをすると、釣れる確率がグッと上がりますよ。
【エギング実践編】釣り方の基本動作と釣果を伸ばすための応用テクニック
さあ、準備は万端ですね!ここからは、実際に海での釣り方を解説していきます。 一連の動作を覚えてしまえば、あとは繰り返すだけ。落ち着いてやれば大丈夫ですよ。
エギングの基本動作「そこ取り」の重要性と簡単なやり方を解説
エギングの釣り方は、基本動作の繰り返しです。 その中でも釣果を左右する一番大事なのが、エギを海底まで沈める「底取り(そこどり)」です。
- 周りの安全を確認して、エギを投げる。
- エギが着水したら、リールから出る糸を止めて、竿とエギが一直線になるようにする。
- リールのベール(糸を出すための金具)を返して糸をフリーにし、エギを海の底まで沈める。
- ピンと張っていた糸がフッと軽くなったり、たるんだりしたら、それが「底に着いた」合図です。
イカのほとんどは海底付近でエサを待っています。 まずはイカがいる層までエギを届けること。これが釣果への絶対条件だと覚えておきましょう。
エギを魅力的に動かす「しゃくり」の基本と初心者でもできるコツ
底を取ったら、いよいよイカにエギをアピールします。 竿をシュッ、シュッと縦に鋭く動かしてエギを踊らせる、この動作を「しゃくり」と言います。
これはエギを、逃げ惑うエビや小魚のように見せるためのアクションです。 最初は難しく考えずに、手首のスナップを効かせて竿先で水面を軽く叩くようなイメージで、2〜3回しゃくってみましょう。しゃくった後は、またエギが底に着くまで待つ(フォールさせる)。この「しゃくり→フォール」の繰り返しが、イカを誘う基本のテクニックです。
イカからのサインを見逃さない!代表的なアタリの種類と見分け方

一番ドキドキする瞬間、それがイカの「アタリ(食いついた合図)」です。 アタリには色々な出方があり、これを見分けられるようになると釣果が格段に上がります。
- 竿先が「グンッ」と力強く引っ張られる、分かりやすいアタリ。
- 沈んでいくはずのラインが途中で止まる。
- たるんでいたラインが、急に「スーーッ」と張って走っていく。
- 竿先に「コンッ」とか「モゾモゾ」といった小さな違和感がある。
特に初心者のうちは、竿に伝わるアタリより、ライン(糸)の変化で気づくことが多いです。 ぼーっと海を眺めるのも気持ちいいですが、釣りたい時は竿先とラインの動きに集中してみてください。
アタリがあった後のアワセとやり取りのコツ!絶対にラインは緩めない
「これぞアタリだ!」と感じたら、ためらわずに竿を立ててぐっと合わせます。これを「アワセ」と言います。 イカが乗った重みを感じたら、ここからがイカとの知恵比べです。
絶対にやってはいけないことが一つだけあります。それは「ラインを緩めること」。 エギの針には魚釣りの針と違って「返し」がないので、糸が緩むとポロッと簡単に外れてしまいます。ぼくはこれで何度、足元まで寄せた大型のイカにさよならを言われたことか…。リールは一定の速度で、焦らずゆっくりと巻き続けてくださいね。
最後の詰めでバラさない!安全なイカの取り込み方と道具の使い方
足元までイカを寄せてきたら、いよいよご対面です。最後の最後まで油断は禁物。 小さいイカならそのまま竿を持ち上げて抜き上げても大丈夫ですが、20cmを超えるようなら網(タモ)やギャフという専用の道具を使うのが安全かつ確実です。
無理に引き抜こうとすると、イカの足だけが切れてしまったり、最悪の場合、大切な竿が折れる原因にもなります。 道具を使う時は、イカの進行方向の後ろから、そっと近づけるのがコツ。正面からだとビックリして最後の抵抗をされ、逃げられてしまうことがありますからね。
釣ったイカを美味しく食べるための持ち帰り方と「締め方」
せっかく釣れた命ですから、感謝して美味しく食べたいですよね。 そのためには、釣った後の「締め」という作業がとても重要になります。
やり方は簡単で、イカの目と目の間あたりを専用のピックやナイフで突くだけ。 こうすることでイカが白くなり、鮮度が格段に保たれ、身の甘みも増します。締めた後は、氷を入れたクーラーボックスでしっかり冷やして持ち帰りましょう。
エギンガーの天敵「根掛かり」の原因と対策、そして外し方のコツ
エギングをする上で避けては通れない宿命の相手、それが「根掛かり(ねがかり)」です。 これは、エギが海底の岩や海藻に引っかかってしまう現象で、エギを失う一番の原因です。
一番の対策は、底に着いたらすぐにしゃくり始めること。長く放置しすぎないのがコツです。 もし根掛かりしてしまったら、力任せに引っ張るのはNG。ラインが切れるだけです。竿を上下左右に優しく煽ったり、立ち位置を変えて引く角度を変えてみると、案外ポロッと外れることもありますよ。
エギングは、やればやるほど「なんで釣れたんだろう?」「次はどうしよう?」と考えるのが楽しくなる、本当に奥深い釣りです。 この記事が、あなたの最高のエギングデビューのきっかけになれば、ぼくはとても嬉しいです。安全に気をつけて、ぜひ楽しんでみてくださいね!