我が家のパン用特大バスケット。
ざっくりとパンを入れられてとても便利です。
これ、昔からうちにあるんですが、「どこで買ったんだろう」とずっと不思議でした。
ある日、母にきいてみたところ、
「ああ、これ?お見舞いのフルーツ盛り合わせが入ってたカゴよ」。
たしかによくみるとメロンとかパインとかてんこ盛りに乗ってるあのカゴの形でした。
ずいぶん持ち手が大きいと思ったら、そういうことだったのです。
もともと長く使うためのカゴではないので、使い勝手はいいものの、ちょっと粗い作り。経年劣化で傷みもあります。
ですが、
「そろそろ捨てて、いいカゴを買おうかな」
と母が言うので、
「ちょっと待って!」
と思わず制止してしまいました。
多少歪んでいるだけで、骨組みはしっかりしていて、パンかごとして愛着もあります。
「これはなんとか蘇らせないと…」
と私のDIY魂が炸裂。
さっそく部屋に持ち込んでDIY開始です。
お見舞いフルーツかご、DIY開始
茶色のパンを乗せると、全体が茶色一色でちょっと地味な印象のお見舞いカゴ。
布を敷くのもいいですが持ち手が特徴的なので、それを活かすデザインにしたいと思案。
我が家には年代物のネクタイが余っています。
裏にシミができていたりデザインがレトロだったりして、リサイクルしても売れないようなものばかり。でも「捨てるのはもったいない」とずっと寝かせてありました。
このパンバスケットのリメイクに、こうしてようやく活かせる日がやってきました。
この細長さを活かして…
「持ち手に巻いていくのもいいかも」と思いつきました。
バンテージのように斜めに巻いていくといい感じになりそう♪
こうしてみると、レトロな柄もかえって味わいに感じられます。
でも、ただ巻くだけだとちょっぴり味気ないので…
一部をリボンにしてみようと思い立ちました。
ですが、これだとネクタイの長さが足りなくなる…!
というわけで、もう一本、ネクタイのハギレを足してみることに。
同系色のブルーにまとめましたが、まったく別系統の色を持ってきても可愛いかも。
ネクタイは完成品なので端の処理もこのとおり美しく、ミシンも不要です。
リボンの結び目に差し込んで…リボンを整え、あとはひたすら巻いていきます。
リボンの向きが縦結びになってるので、あとでグルーガンで持ち手の流れに沿うように90度回転させてくっつけることにします。
しっかり固定した部位には、ハリガネ留め
こちら、100均の細いハリガネです。
ちょっと何かを固定する時に便利で、我が家には常備してあります。
これで、カゴとネクタイを結びつけます。
このとおり見た目は汚いですが、最後に布で覆ってしまうのでOKです。
DIYに便利♪100均のグルーガン
さて、ここでグルーガンの登場です。
こちら、100均のおなじみグルーガン(ダイソー)&グルースティック(セリア)。
数年間愛用してますが、いっこうに壊れる気配もありません。
ちなみにグルーガン(Glue-gun)とは、糊を熱で溶かして複数の物を接着するための道具。
ピストルのような形をしていることから「ガン(銃)」と呼ばれます。
(※グルー=英語で糊のこと。100均のグルーはすべて樹脂製です)
<熱で溶かす>というと「危険な熱さなのか」と思われがちですが、意外とそこまでではありません。溶け出たグルーは空気に触れるとあっという間に冷却されます。ですので、接着はスピード勝負です。
ただし、グルーガンの先端の金属の温度は100℃をゆうに超えますので、取り扱いには注意が必要です。私は念のため、金属の板の上でグルーガンを使っています。
こう書くとグルーガンが危険物のように思えるかもしれませんが、溶けたグルー自体はあっという間に温度が下がるため、直接うっかり触ってしまっても今までにヤケドしたことはありません(一瞬「熱ッ」とはなりますが)。
本体の先端の金属部のみ意識しておけば、危険なものではありません。
(そもそもそんなに危険であれば、100均で手に入るわけがないので)
なにせグルーガンはなんでもくっつけられてホントに便利です。
ボンドほどには接着力が強くないため、失敗してもあとでペリッと剥がすことができるのもうれしいメリット。
こういう網目のカゴ×布素材の場合は、どちらも凸凹した表面のため、接着率がアップして使いやすいんですね(※つるつる面同士は意外とくっつきにくい)。
グルーガンでアラを隠す
うまく布が巻けていないところを、グルーガン&リボンでごまかします。
また先ほど巻のハリガネ部分も、うまく隠してグルーで固めました。
グルーガンはボンドのようにニオイがキツくなく、本当に扱いやすいDIYツール。
大好きすぎて、グルースティックは常に大量に買いだめしてあります。
ネクタイの巻き終わりは、こんな感じ。
ネクタイ結びのように差し込んで留めてみました。
裏側はグルーガンでしっかり接着してあります。
ネクタイDIYによる“リメイクパンかご”の完成
間近でみると細かいところは雑ですが、それもDIYの味わいということで…(笑)
茶色一色だったパンかごが、ちょっぴりかわいく仕上がった気がします♪
母に見せたところ、「かわいい!」と喜んでくれました。
これで新しいパン用バスケットを買わずにすみそうです。
大判のカントリー系布を敷き、パン屋さん風味にしてみました。
茶色一色のときよりも、ちょっぴりパンがおいしそうにみえませんか?
どんなおうちにも、意外と不要な布がたくさん余っているもの。
ネクタイでなくても、ハギレ布さえあればこういったアレンジの可能性は無限大です。
着ていないお洋服の布地も、工夫次第でDIY素材に生まれ変わるかもしれません。
「ちょっと不便」「ちょっと古びて汚い」「ちょっと使いにくい」…。
そんな“あとちょっと”の不満をDIYで解決できたら、暮らしが見違えるように楽しくなります。
DIYって、特別な技術や高価な道具がなくても気軽に取り組めるから楽しいですね♪
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